フィルイン(一層残し)被害

先日JOCOのインスタグラムのストーリーに
こちらを掲載しました。

ネイリスト様、お客様からの問い合わせが増えてますので
今日はフィルイン(一層残し)について

 

フィルイン(一層残し)とは

ジェルネイルの付け替え時に
アセトンでオフをせず、
マシーンでトップジェルとカラージェルを削りベースジェルを一層だけ残し
その上から新しくベース、カラー、トップジェルをのせる技術です。

ベースジェルも通常のベースジェルとは違い専用のベースジェルを使います。

現在はジェルネイルが主流ですが
この技法はアクリルスカルプチュアが主流の時からある技法です。
爪を過度に傷めないように生まれた技法です。

ただ、アクリルスカルプチュアとジェルネイルは全く別物です。
ですのでアクリルのときのようにフィルインの技術を使用すると爪が傷みます。

違いをちゃんと理解した上で使うべき技法なのです。

 

アセトンオフとフィルイン

なぜフィルインが増えているのかというと
アセトンが脱脂脱水をさせる成分で爪に悪いとされているからです。

ただこの情報少し誤りでして
確かにアセトンは爪・爪周りを脱脂脱水させ劇物なのですが
◯◯◯を一緒に使うだけで爪、爪周りの脱脂脱水は簡単に防ぐことができます。

アセトンだけでオフするから爪に悪いという間違った情報が広がってますが
それは単にアセトンの性質や扱い方を知らない無知な方の認識ですね。

また補足しますと、
マシーンの摩擦熱を感じた瞬間脱水してます、、。

それにフィルインはジェルネイルアレルギーの方には絶対NGです。
アセトンだけ使いオフするのも絶対にNGです。
ジェルネイルアレルギーをお持ちの方はアセトン+◯◯◯が安全です。
JOCO登録サロンではこの方法でアレルギーの発症を抑えジェルを楽しんで頂いてます。
(アレルギーの方は他にも注意する点があります。)

もちろん、アセトン自体のアレルギーをお持ちの方はアセトンが使えないので
その時はマシーンやファイルオフ、フィルインですがその時も◯◯◯が必須です。
◯◯◯を使わなければいつかジェルネイルアレルギーを引き起こします。

 

フィルイン(一層残し)に使うジェル

フィルインをするときは専用のベースジェルを使います。
そのベースジェルの特徴(メリット、デメリット)や
どんな風に自爪と絡んでくっつくのかご存じでしょうか?
フィルイン(一層残し)をされるサロン様はご存じと思いますが
お客様にもしっかり説明してあげて欲しいと思います。
そのジェルをつけて生活する上で気を付けるべきことがありますからね。

特殊な故に、使い方を間違えると爪は必ず痛みます。
どの爪でもフィルインのジェルを使用しても良いわけではありません。
爪の硬さや柔軟性は十人十色。
そこをしっかり見極めて、必要な人にだけ使うことが大切です。

 

フィルイン(一層残し)の被害

最近JOCO登録サロンには
フィルイン(一層残し)被害のお客様が多く見受けられます。
フィルインはオフをせず、上から重ねていきます。
ベースジェルの下の爪が本当はどうなっているのか?
それを見れるのは完全にオフをしたときだけなのです。

コロナで自粛期間中にジェルを外されたお客様は気づいています。
爪を傷めない、爪に優しいはずが爪が逆に薄くなったり、
爪先が開き反り気味になったり、
爪の表面が傷んでいることに違和感を感じてます。

さらにマシーンの扱いが未熟なサロンだと写真のように
マシーンで掘られたフィルインのあとがくっきり爪残ります。

 

どんなに丁寧にオフをしても爪の表面がガサガサしたり傷むのは
フィルイン用のベースジェルを使ってはいけない、
使う必要のない方にジェルを使用したから。

フィルインは爪を傷めない技法として生まれたのですが
ちょっとした違いで逆に爪が簡単に傷みます。

ではなぜ被害が生まれるのでしょう?

それは正直ネイリストの知識と技量です。
主に以下3つです。

  1. フィルインをするべき爪かそうでない爪かの見分けが付いていない
  2. フィルインに使用するジェルの特性をわかっていない
  3. マシーンの技術が未熟

逆に上記3つがちゃんとしていれば爪を守り傷めない技法です。
傷んだ爪は元に戻りません。早く伸びきるのを待つだけです。
何度も言いますが
フィルインはどんな爪にでもして良いわけではありません。
爪を見極めて行いましょう!

フィルインに限らず、
爪をちゃんと見極め、その爪に合ったジェルを選べば
爪を傷めずジェルネイルを楽しむことができます。

 

まとめ

どんな技法でも
必ずそれを扱う方の知識と技量は必要です。
フィルイン(一層残し)の被害が多発してますが
フィルイン(一層残し)が悪いわけではありません。
誰にでも安易に扱う技法ではないということです。
どんな技法にもメリット、デメリットはあります。

・爪の構造をしっかり理解すること。
・お客様の爪の状態をしっかり確認すること。
・使用するジェルの性質をしっかり理解すること。
・マシーンを使うネイリストの技術がしっかりあること。
・お爪を見て必要な人だけに提供すること。

それができなければ爪は傷みます。
逆にそれができれば強い味方になります。

最後に、、、

JOCO登録サロンである爪ケアリストは
その知識や技術を踏まえた上で
必要な人のみにフィルイン用のジェルを使用します。
必要のない人はアレルギーや爪の根本の黒ずみ、育成の観点から
アセトン+◯◯◯を使用してジェルの付け替えを行っています。

ケアだけでなく、ジェルネイルのときも
爪を守ること、爪を健康に育てること、お客様に寄り添うことを
第一に考えJOCOケアを提供させて頂いています。

流行りではなく、周りがしているからではなく、
基本となる爪を守り育てる知識、技術を身につけましょう。

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